そのシーズン絶好調だったニューヨーク ニックスに破れた第六戦の終了間際、ケビン ガーネット、ポール ピアース、ドッグ リバースHCのセルティックスの"柱"は健闘を称え合った。
もうこのメンバーで戦うのが最後というのが観ててわかる光景でした。
ピアース、KG、レイ アレンのビッグ3が結成された最初の2007-08シーズンで1986年以来22年振りのNBAファイナル制覇を果たし、王朝を築くかと思われたチームは4年間優勝から遠ざかりレイ アレンが去ったシーズン、2012-13シーズンプレーオフ1回戦で破れ、一つの時代を終えました。
古くはビル ラッセルの時代の8連覇や、バード、マクヘイル、パリッシュのビッグ3の時代等、前回紹介したレイカーズを上回るNBAチャンピオン最多の17回の優勝を誇る名門チームは再びここから低迷することになりました。
2013-14シーズンから長年チームを牽引してきたヘッドコーチとKG、ピアースの主軸二人がいなくなったチームを託されたのは若干36歳のブラッド・スティーブンス。
バトラー大学で6年間アシスタントコーチを務めた後、同大学のヘッドコーチに就任。6年間指揮を取り、2010年、2011年と二年連続でNCAAファイナルに導く等高い評価を得ていました。当時のバトラー大の選手としては現在ジャズで活躍中のゴードン ヘイワードがいました。
最初の年は25勝57敗と先が思いやられるシーズンで終了。更には再建する上で中心になると思われていたレイジョン ロンド、ジェフ グリーン、コートニー リー等名のある選手達を次から次へと放出、スーパー地味な若手チームとなって、セルティックスファンの方もさぞかし不安な、不満な時期を過ごしたことでしょう。が、しかし二年目の14-15シーズンは結果的に40勝42敗とまずまず。いやそれどころかなんと7位通過でプレーオフに進出しました。いやいや、それどころか一回戦でレブロン率いるキャバリアーズにスイープ(4連敗)されたものの地元ファンはスタンディング オベーションを贈った。
色々と事件もありましたが...。w
ロンド、グリーンを放出後加入した新たなチームの顔となったアイザイア トーマス、ルーキーのマーカス スマートにチームを鼓舞するような熱いプレーを魅せるジェイ クロウダー、放出されずに生き残ったチームの生え抜き選手、エイブリー ブラッドリー等地味ながら献身的なチームプレーをスティーブンスは作り上げました。
そして昨シーズン。
チームのエースとして存在感を更に増したトーマスは初のオールスターにも選出されます。チームとしてもホーム54連勝中という無双状態のウォリアーズを破ったりもしました。
せっかくなのでその映像がこちら
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓※ 前回同様やられ役がウォリアーズですが別に嫌いな訳じゃないですよ!こんな強いチームを破った!的な。
もっと上位を狙えそうでしたが最終的にはレジュラーシーズンを5位で終えるとプレーオフはホークスとの一回戦。
昨シーズンはキャブス相手にひとつも勝てませんでしたがなんとか2勝はしたものの結局は一回戦敗退。しかしトーマスを中心に確実に観てて面白い、そして実力のあるチームに成長しております。
そしていよいよ新シーズン。
そのプレーオフでセルティックスを一回戦で破ったホークスの中心選手、アル ホーフォードが電撃移籍。
献身的なプレーヤーだけにチームにフィットしそうですね。
残念ながらサリンジャーとターナーがいなくなってしまいましたが、他にもジェレルド グリーンなんかも加入し、スティーブンス体制のセルティックスの4シーズン目、注目です。
古豪復活はもうすぐそこかも知れませんね。
(スタッフ鈴木)