しばらくの間スポットライトから姿を消していたカニエ・ウェストは、人生を熟考していただけではないようだ。
そればかりか、恐らくほとんどの時間をレコーディングに費やしていたのではないだろうか。現地時間の日曜日、カニエは今後クリスマスまでに毎週1曲ずつ新曲を発表するとツイッター上で発表した。「みんなが音楽を必要としていることはわかっている。だから俺は、クリスマスまで毎週末1曲ずつ出そうと思う」とカニエはつぶやいた。「俺の曲もあるだろうし、ジェイの新曲だとかもあるだろう」。
新企画のタイトルは「G.O.O.D. Fridays」。その理由としてカニエは、「毎週金曜日に俺たちのファミリー(G.O.O.D. Musicレーベル)から、みんなに新たな曲をやる」からだと説明している。
「俺たちは今、この商売を完全に違った視点から見ているんだ。全てはファンのためさ。もう遠慮はいらないよ。だからこそ俺は「See Me Now」を出したんだ。あれは俺についての曲ではない。あれは夏やバーベキューなどについての曲だ」。
ビヨンセとチャーリー・ウィルソンをフィーチャーした「See Me Now」に対するファンの反応は様々だ。同曲のサウンドをカニエのデビュー作『College Dropout』を連想させると言う者もいれば、よりハードなビートが必要だとして、ビヨンセの力強いボーカルの存在感に負けているのではないかと懸念している者もいる。
レイクウォンが参加した話題騒然のジャスティン・ビーバーのリミックスに加え、カニエは先週金曜日、待望のニュー・アルバムからのファースト・シングル「Power」のジェイ・Zとスウィズ・ビーツによるリミックスを公開したばかり。どうやら同曲が「G.O.O.D. Fridays」の正式なキックオフ作品だと考えられる。
カニエは毎日朝の5時まで、クリプスのメンバー、プシャTのソロ・アルバムや、レイクウォン、モス・デフ、スウィズ・ビーツ、ファレルなど、複数のアーティストのために新曲を手がけているそうだ。ツイッターでは「スウィズがこの前、俺を見て“おい、ちゃんと眠れているか?”って聞くんだ。俺は“寝られねえよ…大事な人たちが新たな音楽を必要としているんだ”と答えたよ」とつぶやいている。
日曜日には、アルバムに基づいた映画を企画していることも明かしている。23日朝には「映画の製作中…ユニコーンやRZAのビートだぜ」という、意味深なつぶやきをアップしたが、現時点で映画に関する詳細は不明だ。
カニエは9月に開催される音楽授賞式「MTV Video Music Awards 2010」(以下、VMA)にて、ライブ・パフォーマンスを披露することが決定している。
(Bubblicious)